2種類のあらすじを用意しました。短いVer.と長いVer.です。お好みでお選びください。
「短い方のあらすじ」
若干12歳の少年ジンは、異形と遭遇する。
人を殺し、食らう化物。それが異形。
そんな絶体絶命のピンチを助けたのは白髪の美
女ウェウリン。彼女は魔技師であり、異形を殺すことを生業としていた。
再び異形に狙われる可能性がある以上、ジンを放置することはできない。ウェウリンは魔技師になることを提案し、ジンはそれを受け入れる。
この決断が、のちにある大事件を解決に導く魔技師を誕生させるのだが、それはまだ先のお話。
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「長い方のあらすじ」
心霊だとか、そういう不可思議なものは、剥き出しの精神と変わらない。だから大きな負の感情に歪めば、その歪みに沿って簡単に姿形を変えてしまう。そして一度でも歪んだものは、二度と元の姿形に戻ることはない。
歪んでしまった心霊だとか、なんだかそういうものは、これが困ったことに人間を襲う。増幅した悪感情に歯止めが利かず、肥大した欲望に振り回される。
襲われる側の人間は、とりあえずそれを『異形』と呼んで恐れることにした。しかし昨今では、その『異形』という存在を見ることは勿論、聞くこともない。
しかし『異形』は変わらず、そこに存在している。
見える範囲にいないだけだ。生き血を啜る化物は、依然として、日常の陰に非日常の巣を築いている。
ハリボテの平和が続けられるのも、薄氷の日常に立っていられるのも、全ては非日常に身を投じる何者かのお陰なのだ。
『異形』を狩り、その存在を表に出さない。
それを続けてきた尽力者たちこそが『魔技師』であり、統括する組織を『魔技師連盟』と言う。
さてここに、非日常へと転落した少年がひとり。
少年の名前はジン。
彼は不幸にも異形と対峙し、魔技師となり、のちに世界を揺るがす大事件を解決へと導くのだが、今はまだ12歳の子供である。そんなことになろうとは本人も、両親も、世界だってまだ知らない……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-03 18:00:00
221584文字
会話率:37%