零細企業に勤める松尾昇は、迫る電車に向かって飛び込もうとしていた女子高生辺見透子を助ける。
――危ないじゃないか! 死ぬ気かよ!
――死ねなかった
透子は訳あって死のうとしていた。
――思えば、私はその頃から自分の価値が分からなくな
っていった。
透子は死ぬことを望んだ理由を語り、
――松尾、あなたは私の命を助けた。私は松尾を信じてもいいの?
すがるような表情で、松尾を見た。
どうする松尾――
*カクヨム様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-15 16:00:00
41527文字
会話率:41%