これから紡がれるのは『6人の吸血鬼たち』の物語
この世界が魔王の脅威に晒されたのは今から2年前。魔族による侵略行為に人間たちは追い詰められ次々とその数を減らしていった。そんな絶望の最中 のちに英雄と称される者たちの手によって魔王は討伐
された。
「ゲハハハハ!見事だ吸血鬼よ。よくぞ我をここまで追い詰めた!だが我は魔族の頂点に立つ存在。敗れた結果は変わらずとも、このままただで死んではやらんよ!!」
突如 魔王の目の前に大きな魔方陣が出現する。そして放たれるのは今まで誰も見たことのない魔法。
「魔方陣だと!!」
「ゲハハハハ!これはな、我の命を代償としてお前の力を封じるものだ!」
「なに!」
「ゲハハハハ!さらばだ吸血鬼!生きたまま地獄を味わうがいい!!」
そして魔方陣から放たれた強烈な光にその場にいた全員の視界が奪われる。
「くそっ!!」
そして、周囲を照らし続けた光が終息した時には魔王の姿はなく、そこに立っていたのは1人の人間だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-27 12:18:03
59550文字
会話率:71%
おかしい。絶対におかしいよ。
車内を流れるアナウンスに、わたしは目を丸くした。
オレンジ色の文字が右から左へ流れていく。
どうして誰も気づかないのよ、スペルが違っているじゃない。
これじゃあまるで、悪魔の呪文みたいじゃない、
最終更新:2020-08-04 00:05:34
3019文字
会話率:24%