彩弥香、乃愛、美央、遼子、沙織は同じ「仲良しグループ」に所属している。
昼食後の体育の授業、彼女らと他の生徒たちは教師が席を外したのをいいことに、ランニングをサボっていた。しかしその場でただ一人、「山木志穂」というどの「仲良しグループ」にも
所属していない少女だけはサボらずにランニングを続けていた。
まるで自分たちが「山木志穂」をいじめているようだとはらはらしている彩弥香、
過去にいじめられた経験を持ち、同属嫌悪の眼差しで「山木志穂」を見つめる乃愛、
クラスの中心人物で発言力はあるが、自分のことに手いっぱいで周囲に鈍感な美央、
「山木志穂」の幼馴染みでありながら「平穏な高校生活」を維持するために「山木志穂」と距離を取っている遼子、
集団生活を好まないのに成り行きで「仲良しグループ」に所属してしまっている沙織、
五人の少女の視点で話は進んでいく。
いつもと変わらない日常だったが、ある少女の行動がきっかけで、クラスにちょっとした革命が起こる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-16 21:06:55
8830文字
会話率:40%
同属意識は同属嫌悪に変わった。
最終更新:2016-12-06 03:05:46
215文字
会話率:0%
寿(ことぶき)島には、物に名前を宿すことで命を吹き込める能力を持った、『名術師』の家系、命音(みことね)一族の本家がある。そして、彼らの中でも、ずば抜けた才能を持つ二人の青年がいた。物に名前を宿すことに関しては一族の誰にも勝る『名前宿し』、
命音名弦(みことね・なつる)。一族の中でも稀な、名前を奪い、魂を殺す能力を持った『名前殺し』、命音字名みことね・あざな)。しかし、この二人は顔を合わせれば殺し合いになるほど、壊滅的に仲が悪い。寿島で仕事をしながら一族のトップを狙う名弦、仕事を放り出して本土で放浪生活をする字名。全く別の道を進む彼らを本家に招集したのは、一族のトップ、命音名継(みことね・なつぐ)。三年ぶりに再会した彼らへの、名継からの『依頼』とは――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-23 21:47:35
22613文字
会話率:34%
本人たちは認めない似た者同士の小さな小さな争い。最後に得をするのは、第三者。
最終更新:2012-08-13 20:46:27
3193文字
会話率:59%