あるところに少女がいた。
運命に酷く嫌われた少女がいた。
その少女は肌や眼、髪などの全てが白く、産まれて間もないにも関わらず、忌子として迫害を受けることとなる。
そしてその少女は人として認められず、幼いながらも兵器として戦場
へ駆り出され、幾多の人間を屠る。
そんな残酷な日々を送る少女に感情というものが生まれることはなかった。
時が経ち、自由を手に入れた少女は、自分というモノを知りたくて長い旅に出る。
感情というものを掴みたくて、手稿を綴る。
そんな純白の少女の名前は、メメントモリ。
意味は————
『死を忘るなかれ』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-25 03:06:15
16441文字
会話率:23%