自動車盗の事件を起こし、刑務所に入る事に成った健二。
健二には翠と言う恋人がいた。
有る日、翠が刑務所に面会に来て別れを告げる。
出所するまで待って居ると言う約束を、一方的に破棄にした翠を健二は恨むようになる。
恨みを抱きながら刑期
を務めるのは、健二にとって途方もなく長い時間だった。
時々来る友人からの便りで翠の近況を知る健二。
自分の事をボロ雑巾の様に捨てたくせに、自分の友人と連絡を取り有って居る翠の心境が健二には理解できない。
しかし、健二にとって翠の存在は大きく、何とか関係を修復できないものかと手紙を書き続ける。
二年間の受刑生活で、事件への後悔と、翠への未練で揺れる健二の心の葛藤を書いて見ました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-31 23:20:20
171191文字
会話率:30%
一人の受刑者の心のうちを追ってみた。
身元引受人が決まらず、仮釈放を諦めていた受刑者に、引受人が決まる。
仮釈放の望みを見出した男は、ひたすらそれを求める。
同じ房の受刑者や天候の邪魔を受けながら、己を殺して仮釈放を掴み取る。
社会に戻った
男は怠業を繰り返し、所持金が僅かになる。
就労先を紹介されて、なんとか社会復帰を始めた矢先に、意図せず再犯におよぶ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-31 13:06:51
35864文字
会話率:39%