◯簡易版
魔術がありふれた世界で、魔術回路を持たない=魔術を使えない無能の主人公が、【|反魔術《アンチマジック》】に覚醒し、魔術脳たちをぶっ飛ばしながら、金髪エルフ美女たちと自らの国をつくるお話。
◯詳細版
「つまりお前はもう用無しなの
だよ」
イレブン伯爵の子――アレンは、父から衝撃の言葉を突きつけられた。
実子の生まれたイレブン伯爵にとって、捨て子であり、しかも魔術回路すら持たない【無能】のアレンを養う理由がなくなったのだ。
そうして家を追い出されてしまったアレンは、独力で生きていくため遺跡探窟家となるが、ここでも【無能】が邪魔をした。
母の教えで剣術を鍛えていたとはいえ、万人が魔術を扱える世界で、魔術を扱えないアレンはどのパーティーからもお断り。
そんな中、一人の男が手を差し伸べるが……うまい話には裏があった。同行した遺跡内で、非道な裏切りにあってしまったのだ。
強力な魔獣の生き餌として、腕を切り落とされ、片目を潰され――そしてアレンは死を覚悟した。
しかし、そこで不思議な現象に遭遇する。
『問おう。そなたの望みはなんだ? 力か? 不死か? それとも栄誉か?』
――幻聴でもなんでもいい。叶えられるものなら叶えてくれ。
僕の望み、それは……
そうしてその声に応えたアレンは、絶体絶命の状況から奇跡的に生還し、【反魔術】の力を覚醒したが――アレンの心は閉ざされてしまった。
その後、アレンと同じく生き餌として扱われたエルフ族の奴隷美女と出会い――それをきっかけに、アレンの閉ざされた心の扉はゆっくりと動き出すのであった。
これは、アレンとその従者たちによる世界変革の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-30 19:09:16
8193文字
会話率:31%
何も変わらない獄中で男は自分自身の愚かさを思い出していると、突然魔人族の生体兵器――魔獣が現れ、辺りは騒然となった。このような事は彼を含め、誰もが見聞きした事が無かっただろう。魔獣の戦闘力の前に看守はなすすべも無く殺され、逃げ場を持たぬ罪
人達は冷たい石壁に身を摺り付け、迫る死臭から逃れようとした。
そのような事とは全く無縁である魔術学園では、キリシマ教室の学生オリジンが教師より依頼を受け、王都エーデルへ行く事となった。手紙を届けるというつまらない依頼に憤りを感じつつもそれを終えると、彼らの前に魔術師を差別する反魔術主義者が現れ、交戦状態となる。撃退に成功するが、痛手を負ったボトムを連れて帰るのは困難であり、近くで休息を取る事にした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-17 22:24:57
30555文字
会話率:41%