西清和高校はIQテストにより入試を行う特殊な体制を築いていた。
入試のみに限らず、校内では年に二回全生徒がIQテストを受け、その上位者九人が生徒会役員に就くという独自の制度を持っている。更にその上位者は学内で一切の公表はなく、誰も知らない
うちに誰も知らない何者かに統制されているという、奇妙な実態が成り立っていた。また、学校にはそんな生徒会に反抗したかのような『反生徒会組織』を謳う、サイトを利用した組織『ジョーカー』という奇妙な組織までもが存在した。
二年の緒方結斗は、一年次に続き毎回のテスト結果は全学年十位の成績。後一歩の所で生徒会には入れずにいた。
生徒会に加入出来ずにいる緒方の一年からの目的は一つ。自身より才ある上位九人である生徒会が誰であるかを暴くこと。その目的のために生徒会との何らかの接触を期待して生徒会執行委員に入るものの、特に情報は掴めず一年を終えてしまう。
そんな緒方の目前で、委員会の仕事の最中に事件が起こった。
生徒会からの重要な資料である筈のものが、全て破り捨てられていたのだ。それを行った犯人は同級生の天羽。そして目撃者は天羽を捕まえようとした白柳という男子生徒と、一年の雪乃という女子生徒、そして緒方の三人だった。
学園内に潜む9人の天才、突如として現れた反生徒会を掲げるネット組織JOKER、そして学園へ下克上を狙う緒方。果たして緒方は、全ての天才を暴くことが出来るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-06 22:00:00
75339文字
会話率:61%
――俺には高校に入ったらやりたいことがいくつかあった――
冴えない中学時代を送った少年はイメチェンして高校デビューすることを誓う。髪型を変え、眼鏡を新調。
「偉大なる野望」のために。
「女子にモテる」ために―――
そんな正統派
(?)主人公だが、何かが違う。
「生徒会」と「反(アンチ)生徒会」。学校を巡る確執、対立に巻き込まれ、段々と初期の野望なんて忘れていき……気づけばそれはそれで青春ライフなのか?
正統派!!嘘です何か違う。
学園青春小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-04 18:48:01
5744文字
会話率:27%