「死体が、笑っていた。
その顔が、私だった気がした。」
高校に通う秋月しおりは、ある日“自分の死体”らしい夢を見る。
夢の中の死体は、顔がぼやけ、名前も記憶も曖昧なまま、ただ制服だけが“自分”を思わせた。
悪夢として片づけようとするしおり
だったが、その夢は繰り返し訪れ、やがて現実を侵し始める。
恋人の朝凪みつきは、しおりに微笑みながら、少しずつ彼女の生活や外見を“真似”し始める。
「おそろいだね」「これが、愛だよ。ね?」──愛情を囁くその声はやさしくて、どこか冷たい。
一方、親友の篠森灯花は、しおりの異変に気づきながらも何も言わず、ただ傍に居続ける。
夢に見た死の光景。
それが“未来”なのか、“過去”なのか、しおりにはわからない。
ただ確かなのは、何かが少しずつ狂い始めているということ。
やがて、夢の中で見た“死体の構図”が現実に重なり始めるとき、
三人の関係は愛と執着と狂気の果てに、静かに、確実に崩壊へと向かっていく──。
すべてが重なったとき、最後に聞こえるのは、
あのやさしくも残酷な囁き。
「これが、愛だよ。ね?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 06:00:00
90159文字
会話率:12%
そこまで頭が良い訳でもなく、運動が得意な訳じゃない、ただその意志の強さが売りの秦理喜一良義といつでも元気なムードメーカの虹先楓は付き合っている十七歳の恋人同士だった。
お互い付き合い始めたのは中学の卒業式。高校の秋まで続いている二人の恋に
、突然時間制限がついてしまう。
事の発端は、その日の水族館デート。何度目かのデート。綺麗な魚だと感じる隣で君は魚を美味しそうだという。
水族館に行った後、ゲームセンターで遊んだりして各々帰宅、秦理は今日の思い出を振り返りつつ、また行きたいなとしみじみしている彼の元に、虹先が交通事故にあったという話を電話でもらう。
急いで病院に行くと虹先は命を取り留めたが後遺症として徐々に記憶を失っていってしまう。まるで雪が解けていくように、彼女との思い出はなくなっていくのだった。友達、親、そして、最愛の人。
秦理は、無理をしながらも笑う彼女に何を思うのか。どのような、行動していくのか…。期限付きのラブストーリー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 06:29:02
124056文字
会話率:75%
未来の話。男と女が人格が入れ替わる奇病が流行った。医療的には元の体に戻ることが可能だ。だが、元に戻らないことを選んだ大斗と美奈子は、アイデンティティ交換式を受ける。アイデンティティ交換式は、神の前で新しい肉体を受け入れ、別人として人生を歩む
ことを宣言する宗教的儀式だ。これを受けた大斗は友人、親戚、職場の人間から、美奈子と呼ばれるようになり、美奈子は大斗と呼ばれるようになる。2人は神前で、自分の新しい名前と新しい過去の経歴を受け入れる宣言をする。儀式も終盤を迎えた頃、美奈子の恋人が現れて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 12:44:41
3387文字
会話率:44%
平凡な人生を歩んでいた僕は、漫画みたいな出会いをして恋に落ちる。
久々の恋人に舞い上がり、毎日を楽しく過ごすのだが、突然終わりを迎える。
死んでから明かされる真実。
「僕は全く平凡なんかじゃなかった」ということ。
恋と、友情と、復讐の恋
愛ミステリー小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 16:00:00
22153文字
会話率:18%
僕の名前は、愛雨『あいう』悩める十七歳。
俺の名前は、和音『わをん』荒ぶる十七歳。
私の名前は、夜夕代『やゆよ』恋する十七歳。
僕たちは、ひとつの子供部屋をシェアしている。
僕たちは、ひとつの勉強机をシェアしている。
僕たちは、いつも一緒。
だって、僕と、俺と、私は、ひとつの体をシェアしているから。
春夏冬くんは、変な名前。
秋がないから『あきない』くん。
春夏冬くんは、僕の、親友。
春夏冬くんは、俺の、ライバル。
春夏冬くんは、私の、恋人。
僕たちは、春夏冬くんが大好き。
だから、僕と、俺と、私は、春夏冬くんもシェアしている。
神仏の祟りにより、ひとつの体を共有して生きることを運命づけられた三つ子と、その友人の、青春ラブコメ日本代表。閉塞感漂う令和という時代を、それぞれに生きづらさを抱えながらも、スチャラカに生きる若者たちの、群像劇世界大統領。
【作者より】
①Q輔と申します。なろうでは『二番目のママへ 私は病気で、もうこの子を育てることが出来ません』という作品が2024・6月の時点で、純文学ジャンル年間ランキング1位。同ジャンル20年の累計ランキングでは、名だたる書籍化作家様に混じり16位に食い込んでいることが密かな自慢でこざいます。
②主人公の設定上、ボーイズラブの要素がありますが、それを主軸に置いた作品ではありません。
③物語中盤から、主人公の三人が体を乗っ取り合うことにより、作中で一人称視点が入れ替わることがあります。作者はこれを『落語モード』と呼んでいます。
④初投稿の6月5日は7話までを投稿します。以降は、平日(月)~(金)の毎朝7時20分に投稿する予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 07:30:00
209989文字
会話率:55%
あなたは自分の前世を覚えていて?
それは遠い記憶のようであり、これから辿るべき未来のようでもある。 他の人は覚えていなくともわたしは忘れたことはないわ。
人生は舞台、人はみな役者の言葉の通り――わたしちは役者で舞台を変えながらいつも
同じ芝居を演じているのだけれど、わたしはいつだって脇役で、<彼>はいつも主役。脇役と主役が交わることはないのだけれど、今回<彼>の<恋人>に選ばれたのは、わたしの親友のアンジェで――
アンジュを守るために脇役のわたしは初めて<彼>の前に名乗り出てみたのだけれど……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 17:27:43
10666文字
会話率:39%
僕はある日交通事故にあった。
事故の障害で記憶喪失になってしまった僕は家族も友人…ましては恋人のことも忘れてしまう。
そんな時窓にとある人物が座ってた。
「やっほー渚くん」
「誰?」
「さぁ?私は誰でしょう」
あの日見た君は凄く嬉しそうな
顔をうかべていたんだ。
それから君が毎日僕を見に来る日々が始まる。
来る日も来る日も病室の窓に座る君はまるで小鳥のようだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-08 20:23:05
8714文字
会話率:35%
付き合っていた彼女の橘真莉(たちばな・まり)に、彼女の誕生日に、振られてしまう杠朝灯(ゆずりは・あさひ)は、誕生日プレゼントで買ったネックレスの箱を真莉に、さようならを告げた帰り道、苛立ちで思わずネックレスの箱を地面に叩きつけて、拾うこと
なく、歩いていれば、背後から女性に声をかけられる。
─だが、その女性はかつて、高校のとき、好きだった藤井杏寿(ふじい・あんず)だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-08 20:13:16
2478文字
会話率:65%
あなたが人生に傷ついて、深い悲しみと孤独を感じた時に、この旋律と出会うことでしょう。
あなたが人生の奥深さと豊かさを感じた時に、このリズムとシンクロすることでしょう。
あなたの魂が欲し、心の奥底で知っていたことが、心象風景として再現され
る時間があります。
一人で眠れない夜に、自分と向き合い、他者と繋がる共感の奇跡に胸が締め付けられる瞬間、愛と不安をその時同時に感じてみてください。
偶然という奇跡がもたらす、癒しの言葉に込められた、あなたの素直な気持ちを大切にしながら、これらの詩を詠んでみてください。
きっとあなたの不安と孤独、希望と喜びが、同じ一つのものとして、まるで内に外に鏡を見るように、あなたの胸に染み込んでくることでしょう。
そして何よりも、誰よりも、自分自身を想うことの大切さと意味を、深く感じて明日を想うことが出来ることでしょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 19:25:44
326文字
会話率:0%
20歳の大学生アオイは、他人の感情が色として見えるという特殊な能力を持っている。しかし、この能力は彼にとって「呪い」に等しかった。友人や恋人が何を感じているのか、一目で分かってしまうため、自分の気持ちを素直に表現できずに生きてきた。
アオイ
が秘かに想いを寄せているヒカリは、いつも友情を象徴する「黄色」の色をまとっている。彼女は明るくて社交的で、アオイにとってかけがえのない存在だが、彼女の気持ちが「友情」から変わることはないことがアオイには見えてしまう。ヒカリに対する恋心を抱えながらも、彼女の隣にいるだけで満足しようとしていたアオイ。しかし、二人で出かけた星空の下、アオイはついに自分の気持ちを告げてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 17:30:00
7237文字
会話率:5%
クロスロード、それは誰もが立ち止まる十字路である。人は人生の曲がり角に何度か遭遇する。そこで立ち止まり考え、苦しみそして決断する。
進学・就職・恋愛・結婚・離婚など様々な場面に人は遭遇する。
ここに4人の男女がいる。
恋人の死を自
分のせいだと苦しみ、先に進めない男。
結婚を考えているが、愛だけではふたりで生きてはいけないと悩む女。
結婚をとるか、夢に生きるかを悩む男。
振り向いてくれない男をいつまでも追いかける女。
4人はクロスロードで、真っすぐに行くのか、それとも右か左か。
苦悩し考える。十字路ではあるが、振り返っても道はない。
そんな4人は悩み傷つきながらも前に進むことを決断する。
※本作品はフィクションです。登場する人物、施設、店名その他は実在の
ものと一切関係がありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-02 10:40:00
115150文字
会話率:28%
地球には、特殊な役職を持った影の実力者がいる。
その中の一人が、剣聖と呼ばれる一人の少女。
不遇な幼少期を過ごし、人間不信となった剣聖。
孤高の戦士としてあらゆる物を討ち果たしてきた少女だったが、ひょんなことから魔界に飛ばされる。
そこ
で共に旅をしたのが、千也と呼ばれる一人の少年。
弱いからと始めは嫌いだった少年の勇気に触れ、少女も次第にその心に惹かれていく。
無事に地球に帰ってこれた二人だったが、千也には『勇者』と呼ばれる恋人がいた。
勇者は剣聖の大親友でもあり、そんな彼女から千也を奪う訳にはいかない。
だけど、諦めきれないこの気持ち。
これは、二つの相反する気持ちに悩まされる少女を描いた恋愛譚である。
【一話完結】【カクヨム様でも連載】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 19:00:00
4463文字
会話率:27%
三つの並行世界を舞台に繰り広げられる青春物語。
・第一編「生きて」
ある雪国を訪れた高校三年生の竹野(たけの)という名の少年と朝川(あさかわ)という名の少女。二人は雪降る中、“最後“の思い出を作ってゆく。
・第二編「間違い探し」
高校卒
業後、小説家という夢を追って上京したものの、昔からの友人たちと怠惰な日々を送る青年、竹野。
彼はかつての恋人、白戸(しらと)咲子(さきこ)に度々思いを馳せながらも、ひたすらに「いつか彼女は俺のもとに戻ってくる」と待ちの姿勢を続ける。
そうして日々を送る中で、度々思い出してしまう過去の記憶の中の彼女や、友人たちの姿などを見ながら、彼は己のことを見つめ直していき、長い間違い探しをしながら少しずつ失恋を受け入れてゆく。
・第三編「あの頃、あの校舎の端で、あの娘は」
金なし、友なし、女なし、夢なし、希望なしの人類の底辺、二十五歳のフリーター竹野は、怠惰で無意義で孤独な日々を過ごしながら、幾度となく、あの校舎の端でのあの娘との青春の思い出に縋り続ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 12:44:44
61004文字
会話率:3%
外交官で本作の主人公の九瀬玲香、学生時代の恋人だった加賀夏海。
時を経て関係性が親友に変わったとしても玲香は夏海の心配を続けていた。連絡を取る度に夏海の夫のDVが原因で心が摩耗を続けている夏海に対して心痛の想いを抱いていた。
玲香は仕事が一
段落し、日本に一時帰国する。その際に自宅に帰ると、旦那の不倫現場に出会わす。元々お互いに愛情がなく、半ば政略結婚であった為、これを切っ掛けに離婚を即断する。
長年のしがらみから解放された玲香は決心する。玲香は時を経ても夏海への恋情を諦め切れないでいた。
だからこそ絶好の機会だと、夏海をDVを振るう屑旦那から解放出来る唯一の機会だと、そして夏海と添い遂げる覚悟を決断する。これは世間体や親の意向、様々な楔で、一度は愛する事を諦めた玲香が再び愛を掴み取る為の物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 01:15:26
15590文字
会話率:49%
獣人王シドの娘ナディアはある日、オリオンと偽名を使う魔法使いシリウスによって、獣人の里から連れ出されてしまう。オリオン(シリウス)に睡姦されかかるが寸前で気付き、オリオンの父親アークの反対もあって貞操は無事だった。
メリッサと偽名を使うよ
うになったナディアは、人間と偽り仕方なくオリオンと半同棲を開始する。オリオンから何度も結婚したいと言われるが、ナディアはこんな変態と番になるなんて絶対に嫌だと断り続ける。
オリオンが長期不在中にナディアは美形銃騎士ゼウスからデートに誘われる。獣人の天敵である銃騎士を恋人(番)にするわけにはいかないので、ナディアはゼウスとお友達になろうとするが、ゼウスに告白されたことが嬉しくて、つい恋人になることを了承してしまう。
※ダブルヒーローものです。ルート分岐してそれぞれのエンドがあります。
※別作品「獣人姫は逃げまくる」の幕間として書いていたものを独立させたものです。両方読んでいただくと作品の理解がしやすいと思います。
※恋愛方面でのどんでん返しや裏切り行為があります。
※ほのめかしを含むBLが一部あります。脇で一組だけBLカップルがいます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 10:17:23
586436文字
会話率:28%
父が倒れて3月立ち転院することになったが母の健闘空しく亡くなってしまう。母の所に居座るる父の霊を幽霊さんや祖父母の霊により引き離し、父の夢だった船を動かす事に心を向けさせる。その頃多恵さんの学友が殺人未遂事件を起こす。だがその真相は不明だ。
多恵さんは花の絵の名手友と二人墓参りと桜のスケッチに出かけた。そこに幽霊軍団や祖父母や父が表れ、父は今伊豆の方で毎日観光船を乗り回していて上機嫌らしい。また、祖父はみんなにテニスを教え込む事に、祖母は俳句を詠ませているらしい。
その後東京の野バラなどスケッチに出かけるが、今一感動しない。そこで友の案で、殺人未遂で伊豆の療養所に入っている旧友を見舞いに行く事にする。その療養所の土手には野バラの花が咲いていた。野バラをスケッチする為悪戦苦闘。友は日向でスケッチするも多恵さんは暑いので日陰に移動。そこで恋人に妊娠させられ流産し、その挙句恋人は若い女性と結婚をすると云われて、睡眠自殺をした霊に出会う。幽霊軍団に励まされ、自分の流産した子に会うために飛び立って行く。旧友は今の所何も話す状態ではないらしいとの事だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 22:42:46
98290文字
会話率:71%
――貴方にとって幸せとは何ですか?
『奇病』と呼ばれる、心の病が身体に害を与える奇怪な病気が世界中で現れ始めた現代の日本。
主人公の一人である海沢四葉もその奇病だと診断される。四葉の『奇病』は「幸せを感じると身体に異常が現われる」
もの。幸せを望まず生きていこうと決めた四葉は、バイト先のカフェで二つ下の女子高校生・愛島幸と出会う。
もう一人の主人公である幸は、母親との関係に悩みながら、恋人をころころ変えることで二人の友人に呆れられていた。そんな二人は、偶然の出会いをきっかけに少しずつ、惹かれあっていく。
そして二人の中の『幸せ』の価値感徐々に変わっていくことになり――?
◇※魔法のⅰらんども同様に掲載中です
◇毎日18時更新
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 18:00:00
134791文字
会話率:45%
友人が死んだ。
突然の訃報に頭が追いつかなかった。隣にいるお前だけは、死ぬなよ……と、そう願っていた。
双馬市に住む高嶺澪には幼馴染みの颯佐空がいる。彼に片思いを続けて数年、思いを伝えることを諦め親友でいることを選んだ高嶺は、警察にな
る為に警察学校に入る。そこで、成績優秀の同期、明智春と出会い、卒業数年後に彼の恋人である神津恭と出会う。
出会いや繋がりの中で、高嶺は順風満帆な生活を送っていた。
だが、異動先の捌剣市では毎日のように事件が起っていて――――?
三人の友人と交した約束、そして影で動くマフィアの存在。
これは、一人の刑事がとある約束を果たすために動く物語。
◇※魔法のⅰらんども同様に掲載中です
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 18:00:00
142721文字
会話率:44%
親に敷かれたレールを歩いてきた僕は、親の力の及ばない地方の病院に移動してきた。親は、有名な病院の医師。僕は、医者にはなれず、親の病院を継ぐためにリハビリ師の資格をとり、親の病院で働いていたが、嫌気がさし、地方の病院に逃げてきていた。その病院
で、僕は、車椅子の女性、莉子と出会う。彼女は、怪我で、下半身が麻痺していた。夫が出張の間に、転倒し怪我をしたのだ。僕は、リハビリを行ううちに、彼女に惹かれ始める。僕には、親の決めた恋人がおり、彼女には、夫がいた、怪我した原因が、夫の出張中であったが、発見した友人が、夫の不倫相手とわかり、莉子は、雨の中、失踪する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-28 21:02:45
129939文字
会話率:60%
社会人5年目の渡辺小春は、社員寮に住んでいる。同期である渡部総士とは1年目に同じ店舗に配属されたこともあり、友達以上、恋人未満の関係が続いていた。
店舗が別々になってから、総士とは雨の日に会うことが多かった。傘を貸してやってもお礼を言わず
、知人に会っても挨拶もせず、いきなり部屋に押しかけては勝手に缶ビールを開ける総士に、小春は「冷たいやつ」という印象を抱いていた。
そんなある時、小春は別の店舗に転勤の内命を受ける。送別会の翌日、総士がいるはずの部屋にやってきたのは――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 10:21:33
7949文字
会話率:47%
美玖は、葵の親友で好きな人。
ずっと隣にいるのに、想いを伝えることもできない。
そのうち美玖に恋人ができてしまい、葵は心の傷を埋めるため、部活の後輩の祐樹と付き合うことになる。
恋とは何か。恋人とは何か。自分にとっての幸せとは。
幸せに
なろうと足掻く葵の物語。
※百合要素は薄めです。
この作品は「ノベマ」にも異なるタイトルで全文掲載しています。
https://novema.jp/book/n1665343
今書いてる小説の合間に修正しながら連載形式で載せていこうと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-14 18:56:41
32132文字
会話率:47%