中学三年の猪俣 參( いのまたまいる )は、中学二年の時の中総体で出した、3000mの中学生日本新記録によって、陸上界の一世を風靡した。しかし、父が病に倒れた時、追っていた「光」を失ったのだ。
參は葛藤の中、少しずつ「仲間」の意味を
理解していく。しかし、不治の病に倒れ、今も侵され続けている父の心を、理解しようとしてもし切れない。
そんな中、陸上部を休んでいた參に、ある「光」のスプリンターがやってくる……。それは參にどんな影響を齎すのだろうか。
流星の如く走る參の、駅伝に懸けた想い。それは、誰よりも歪で深いものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-30 17:06:09
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会話率:62%