主人公、田辺リサは、不遇な幼少体験から、自分を信じること、人を信じることができない、境界性人格障害(ボーダー)であった。親の価値観に従って、勉強を頑張り、良い大学に進学する。しかし、そこからどのように進んでいいのか、わからなくなる。幼いとき
からある恐怖感や不安から逃げたく、毎日飲んでしまう酒。自分を否定することしかできない。
そんなとき、「生きていたくない人、こちらに来ませんか」をサイトで目にする。今の世界から消えたいと望んでいたりさは、そのサイトにメールを送信する。人への不信感(他者が私を受け入れてくれるはずがない。私を攻撃してくるはずだ)が強いりさは、そんな自分をどうすることもできず、指定された場所へむかう。
その場所は、書かれた場所の、神社の神主に導かれ、森に出てからずっと進み、山を登り、何日も歩いたところにあった。途中で1人の男性に会う。アキヲは、リサと同じ場所を目指していたが、道に迷っていた。アキヲと合流し、霧の中に迷い込んだ2人は、癒しの村に到着する。
癒しの村は、電気も通っていない、原始の村であった。巫女の不思議な力は、リサを強くしていく。病を克服し、アキヲとの関わりから、愛とは何か、信じることとは何か、を考え、成長していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-27 19:06:31
49228文字
会話率:37%
ヨーロッパのとある音楽大学に通う主人公は、魔法使いの末裔だった。魔法使いの末裔はそれほど珍しいものでもない。
両親家族を亡くし、家憑きの仕え魔たる少女と二人、静かに暮らし、時に街を守護してた。
そんな平穏そのもののところに、星を砕く力を
持ったヴァンパイアの姫君が逃げ込んでくる。
成り行きで彼女を助け家に招き、彼女の、そして追手たちの目的を知ることになる。
姫の目的は、曰く地球の原始回帰。自然界の状態を人間が繁栄する前の状態まで戻す。
追手の目的は、曰く地球の混沌回帰。地球そのものを一からやり直す。
地球は病んでおり、このまま放置すれば遠くない未来に滅びが待っている。それを回避すべく動いているが、その在り方で対立し姫は追われていた。
主人公、ステラは姫君に協力する形で全世界を巡る旅に出る。
そこで死んだと思われていた姉に再会。
その姉と、姫君と、追手たちとを基軸にした、「黒の預言書」という歴史書に出会い、この人類史が、そしてこれからの未来でさえ預言書に記されていることを知る。
歴史という運命に翻弄されながらも、自らの望みを見つけ、その実現の為に決意を固める。星へと祈りを届ける、『世界の祭壇』へと赴き、自らの手で歴史を切り開く。
舞台は現代。剣あり、魔法ありの現代ファンタジー。
小説には珍しい、受け入れられるかわからないマルチエンディングを採用。
読者の選択が物語の結末を左右する。
ご一読あれ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-31 12:02:45
264365文字
会話率:29%