瀬那の学校には有名な人物がいた。一条院財閥の御曹司で、その容姿も並外れた一条院枢。瀬那は彼が気になっていたが、これまで話すことも関わることもなかった。けれど、同じクラスになったことで二人の距離が近付く。突然距離を縮めてきた枢に、瀬那は動揺を
隠せない。けれど、彼の側には一人の女の子がいた。彼女にだけ下の名前を呼ばせるのでてっきり彼女だと思っていたのだ。彼女からは明らかに枢への好意が見えていたから。けれど……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-12 19:17:29
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