ー-赤の上に、白を塗りつぶしたら、それは白と言えるのか。赤は無かったことになるのだろうか。
重度の優柔不断を患っている中島は、幼馴染の不登校生徒である八束の提案で、二人きりの夏休み登校を始める。苛められているわけでもない、体調がすぐれないわ
けでもない八束が、学校に来なくなったのはなぜなのか。
高校生の夏休みの数日間は、二人の関係を大きく変えるものになる。
この作品は、「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-01 16:27:25
26094文字
会話率:47%
雨宿りのために駆け込んだ喫茶店は、レトロを絵に描いたような独特な雰囲気の空間だった。珈琲に付いてきた琥珀糖を齧る私の耳がとらえた不可思議な音。咀嚼音らしきその音を立てていたのは、男らしくも女らしくもない人物だった。彼が食べているのは、どうや
ら私の食べている琥珀糖とは違うものらしい。彼の姿に魅せられて、拘りのない私の価値観は脆く崩れた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-11 15:23:53
5620文字
会話率:25%
高校時代出会ったあの男は宇宙人に違いない。俺はそう確信している。
頭がよくて、顔がよくて、背が高くて、手足がモデルのようにひょろりと長い。
そして俺は、そんな宇宙人の友達かもしれない。
友人の事をちょっと可哀想な宇宙人だと思っている主人公
と、その主人公の元で猫みたいにぬくぬく暮らしてる友人の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-01 13:30:39
8946文字
会話率:36%