底辺社畜の俺は、ながらスマホで事故死。読んでいたゲーム小説のモブキャラに憑依転生した。しかも転生直後にパーティーを追放になり、わけのわからないまま無一文で異世界スラムに放り出される。
死ぬしかない状況に追い込まれた俺の前に、ホームレスの子
供が現れた。
「お腹……減った」ウルウル
「仕方ねえなあ。カビたパンだけどこれ食え。俺の昼飯だ」
「ありがとう」
「こんなところに居た。心配したんだよ」
「あっママー」
立っていたのはボロを着た美少女。ママと呼ばれているが、どう見ても十五歳くらいだ。
「お前ら、ふたりっきりなのか」
「うん」
「名前は?」
「マカロン。ママはティラミス」
「ん? なんて言った」
「マカロン・ギュンターだよ」
「マジかよ」
それ、この小説の主人公、勇者じゃんよ。てことは今、物語が始まるより10年くらい前か。
「ねえお兄さん、パパになってよ」
「はあ?」
「お願い」
「ふたりして涙ぐむな。あーもういいわ。とにかく、俺がなんとかしてやる」
「「ありがとう」」
こうして未来の勇者や「ママ」と暮らし始め、異世界でパパ役をこなす「パパ活」を始めた俺。だが、俺が家族に迎えた孤児ふたりには、世界を揺るがすとんでもない秘密が隠されていた……。★カクヨムにて先行公開中!
●登場人物(第一部)
ブッシュ:底辺社畜がゲームノベル世界に転生した姿。モブで何の力も無い。登場第一話で、異世界でもいきなり最底辺まで落ちぶれる。
マカロン:将来主人公に育つ勇者。拾われたときは五歳のホームレス。物心ついてからずっと孤児暮らし。
ティラミス:マカロンのママ。十五歳。マカロンのために頑張るが、子供だけにまともな職があるはずもなく、ホームレス暮らしで日々の食事にも苦労している。
プティン:コロボックルのような小さな妖精。なぜかブッシュを気に入り、行動を共にする。羽もないのに飛ぶことが可能。
ランスロット卿:ブッシュを追放した「王属パーティー」リーダー。国王の命を受け、貴重なアーティファクトを探しているらしい。
サバラン:追い剥ぎにあったブッシュの力になってくれた冒険者宿の親父。
ノエル:ランスロット卿パーティーのヒーラー娘。底辺転落したブッシュを助けてくれる。
ガトー:王と王女の「遠い目」として世界を飛び回るスカウト。
タルト:王女。ブッシュにとある依頼をする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-08 16:09:23
61288文字
会話率:62%
地球とは違う異世界にある八王子市、そこでは様々な事情から追われる身となったはぐれ者たちが寄り添い、降りかかる困難と逆境にそれぞれの知恵と力を出し合って生きていく。彼らに平穏な明日は訪れるのか?
最終更新:2021-11-21 21:33:04
19889文字
会話率:65%
記憶をなくした主人公がスケベ心で覗いた痴話喧嘩に首を突っ込んだのが運のつき。
そのせいで世界を救う勇者の一人に選出される。
気の強いウィッチとドタバタコメディ冒険譚
最終更新:2021-09-09 23:26:24
3932文字
会話率:40%
ある世界に、とっても強い勇者がいました。
勇者は魔王を倒し、無事に世界を救いました。
でも、勇者が救わなければならない世界はその世界だけではなかったのです。
だから、勇者は救わなければならない別の世界に転生するために、女神さまに殺され
てしまいました。
「ありがとう勇者よ。あなたは無事に一つ目の世界を救いました。さあ、次の世界に転生し、そちらの世界も救ってくださいね」
でも、勇者には、別の世界に行ってしまうことのできない理由がありました。
一緒に旅していた、他に身寄りのないちっちゃな女の子、セリカの存在です。
「俺がいなくなったらセリカはどうなる。他の世界なんか俺は救わねえ!元の世界に転生させろ!」
勇者はそう、女神さまに要求しました。
それに対して女神さまは言いました。
「あなたがやってくれないなら、そちらの世界は別の誰かに救ってもらわないとなりません。そうしたら、あなたの勇者の力はその誰かに譲らないとならないのです」
けど、勇者の魂は、本当は消滅しそうなほど大きなダメージを受けた魂でした。
『勇者の力』で辛うじて存在を保っていたその魂は、『勇者の力』を失えば、消えてなくなってしまうのです。
だから、『他の世界』を救うことを拒んだ勇者は、そこで完全に消滅するはずでした。
だけど、それをかわいそうに思った女神さまは、彼に、ほんの少しだけ勇者の力を残して、元の世界に転生させることにしてくれたのです。
でも、勇者の力を残すと言っても生きるために最低限の力だけです。
その最低限の力で生き残るためには、パワーはあるけど燃費の悪い男の体ではダメでした。
だから、女神さまは勇者を女の子として、元の世界に転生させたのです。
勇者の力のほとんどを失って女の子になった勇者は、次世代の勇者に成長しつつあるセリカを見つけて、見守ることにしました。
・・・幼女の姿で。
このお話は、そんなお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-07 23:20:43
30993文字
会話率:15%
それは一目ぼれであった。
その聖剣に宿った精霊は息を潜めて勇者が現れるのを待っていた。長い長い年月、聖剣の傍でじっと予言の勇者を待っていた。
そして運命がやってきた。偶然山の奥にやってきた少年の姿を見て聖剣の精霊はそれまで感じたことのない熱
い感情を覚えた。無機質な心に熱烈な恋が胸の中で踊った。少年に運命を感じた。彼こそが勇者なのだと信じた。
―――しかし、彼は勇者に選ばれることはなかった。
………………えぇっ!?彼、勇者じゃないんですかっ!?そんなっ!まさかっ!私がこんなにも運命を感じているのにっ!?こんなにも可愛らしいのに勇者に選ばれないんですか!?どういうことですかっ!?
…………納得できない、納得できません!私が必ず彼を勇者に成長させて見せますっ!
「さぁ!聖剣式ブートキャンプの始まりだっ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-05 19:00:00
28937文字
会話率:37%