とりあえず自分が別世界からの転生者だと言う事だけはハッキリした
若干経営が傾きかけている服飾店を営むイスターク家の三男坊イアルマス・イスタークは、
このまま前世以上に過酷な社会に放逐されてたまるかと、前世の拙い経験と知識で
どうにかこうにか
王立魔術騎士養成校で未来のエリートコースを掴むべく入学試験に臨むが、
最後の召喚試験で笑えない失敗をし、ヤケクソだったので思わず前世の言葉で
『お願いします! 邪神であろうと魔王であろうと構いません! この愚物にお慈悲を!!
どうか私の召喚に応じてください! 何卒何卒ぉッ!!』と頼み込んだら。
一回は消失したはずの魔方陣が馬鹿でかく拡張し、そこから永遠に出続けて世界を覆い隠すのかと
思うほどに強大で長大な世界蛇か何かとにかく本能と魂が震え上がるレベルの
途轍もないバケモノを召喚し、あまつさえ思いのほか親切丁寧に契約できた。
こんな世界なんて何億回でも滅ぼせそうなバケモノと契約出来てしまったのだ。
どう見ても彼の未来は魔王か絶対覇者か大邪神の眷属まっしぐらとしか思えない。
しがない服屋の三男坊イアルマスの運命や如何に?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-03 19:48:35
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会話率:41%