常世には常葉という妹がいた。
妹は戊辰戦争で土方の小姓市村鉄之助に扮して箱館戦争に加わった。
その妹を陰から守っていたのが、兄である常世だ。
妹を守るために身につけたたくさんの術。しかしもうそれも必要ない。
常葉は土方と生きること
を決めたからだ。
常世は妹の常葉に代わって市村鉄之助になり変わり、土方の遺品を持って東京は日野へ。
遺品の全てをを届けたら、異国にでも渡ろうか。
妹を守るという支えをなくした常世は、半ば人生を諦めかけていた。
そんな時に噂に聞いた残党狩りに遭遇する。
狩られようとしていたのは元新選組隊士の十羽(とわ)という女だった。残党狩りのやり口と、十羽が妹と重なって反射的に助け出す。
「自分の人生を生きなさい」
「俺の、人生……」
これは、常世と十羽の旅恋物語である。
※「副長と小姓と私」のスピンオフです。
※ カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 10:28:58
83864文字
会話率:49%
常葉(ときわ)は市村鉄之助という少年と入れ替わり、土方歳三の小姓として新選組に侵入した。国を離れ兄とも別れ、自分の力だけで疾走したいと望んだから。次第に常葉は副長である土方に惹かれていく。その背中を守りたい。
鳥羽伏見の戦いから函館戦争まで
駆け抜けます。
※史実から離れて物語は進みますのでご注意ください。捏造だらけでございます。
※ムーンライトノベルズにも投稿しますが、ストーリーは全く同じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-17 20:58:06
188093文字
会話率:63%