調子の悪い天気に見舞われた今日。
私はクラスメイトから『剥ぎ取りさん』についての、わらべ歌を聞いた。
――歯車回らぬ雨日夜。唐草模様の着物着た、大柄男が傘差して、穴を埋めよと人探す
――傘を廻して、人探す。穴開いた傘を埋めるべく。人探
す。顔探す
――剥ぎ取りさん。剥ぎ取りさん。人の顔見て、ほくそ笑む
――人の顔剥ぎ、嘲笑う
妙にそれが耳にこべりついて離れないまま、私は帰宅し。
その日の夕方。私は『剥ぎ取りさん』に遭遇する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-06 18:06:31
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