日本史には登場しない古い一族。
常にその時代の為政者から『遠慮』されてきた一族・天羽一族。
本家と分家の四家からなる彼等は天然の要害である七の谷に里を成し村と成り、現代では小さな市と成って血脈を繋ぎ続けた。
『天羽』は鳥の民。何処
から飛来し、言の葉を残しまた去る。
現代に受け継がれた天羽の|裔《すえ》であるまい香が、失踪した兄に替わり家を継ぐことになった『成人の儀』の前夜、不意のアクシデントにより異世界へ|渡る《・・》ことになってしまった同じ時、一人の皇子が過酷な運命の扉を開こうとしていた。
皇子に従うのは将来を嘱望されてはいるが未だ見習いにすら付いていない近衛衛士の子弟たち14人。
凍土に飛ばされ敵地を進むしかない彼等とまい香の運命が重なる時、異世界・アランデルの運命も動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-20 10:00:00
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