『――鬼退治を頼みたい。きびだんごが欲しいならポケットマネーで入手してくれ』
傍から聞けば馬鹿馬鹿しすぎて失笑する言葉。しかし、私とその使い手である雨宮宗平(あまみやそうへい)にとって、その言葉は冗談ではなく言葉通りの意味を持つ。
現地
の協力者にして一線級の力を持つ少女、時雨崎春香(しぐれざきはるか)――通称『赤色桜花』と共に、私たちは鬼を討つ。
――ああ、私か?
名など無いが、あえて名乗るならば――魂喰らいの妖刀となるだろうか。
魂喰らいの妖刀を操る青年と抜刀術を用いる少女が紡ぐ、現代ファンタジー。
*完結しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-26 20:00:00
207887文字
会話率:35%