兄と共に町の“代行屋”を営むルミアの元に、一通の手紙が。
『行方を晦ました娘の代わりに少しの間婚約者として花嫁代行を頼みたい。フランツ・ギルレアン公爵』
意味不明な手紙にも関わらず兄は花嫁修業としてこの花嫁代行を受ける旨返事をしてしまい、仕
方なく公爵家に出向くと自分そっくりの顔の公爵令嬢ラシェの写真が。あれよあれよと花嫁代行として婚約者の元に連れていかれるも、まさかの王宮! 冷淡無情で有名な第一王子セドリックが相手だと知り、一気に青ざめるも、ふと目元に零れる優しさに気づき、だんだんと心魅かれて……いや! 花嫁代行なんだから魅かれるわけに行かない!と乙女心は大いに揺さぶられることに。一体誰が幸せを掴むことができるのか? さあ、花嫁代行、はじめます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-01 12:00:00
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会話率:56%