冒険者ギルド・スチューデリア支部にて怒号が響き渡る。
ギルドに持ち込まれた依頼が失敗に終わったのだが、その原因がBランクの依頼にCランクの冒険者を斡旋したせいであるらしい。それも受付嬢が独断で許可を出してしまったという。
普段は温厚な副ギル
ド長の剣幕に呆気に取られていたギルド事務長だったが、先方に謝罪しに行くと云う副ギルド長に件の受付の上司である自分も同行すると名乗りを挙げる。
依頼人は聖都スチューデリアの国教である星神教のトップである大僧正。依頼は警戒が厳重なはずの大神殿から盗まれた神聖な像を秘やかに奪還する事。
如何なる叱責も覚悟の上と大僧正と会ってみれば、意外や大僧正は二人をにこやかに歓迎する。
そこで紐解かれる盗賊の真意と副ギルド長の過去。
次第に事務長は神像窃盗の裏に隠された悪意と陰謀に翻弄される事となる。
果たして事務長はおぞましい悪意から愛する人を護ることが出来るのだろうか?
※この物語は『冒険者ギルド職員だって時として冒険する事もあるんだよ~副ギルド長編~』の続編となっております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-21 13:35:19
45660文字
会話率:40%
かつて宮廷にて凄腕の治療術士として仕えていた魔法使いクーアは、現在は冒険者ギルドへ再就職して副ギルド長として働いている。
そんなある日、伯爵家令嬢が冒険者ギルドにとんでもない依頼を持ち込んできた。
侯爵家との縁談をご破算にして欲しいな
んて仕事を引き受けるワケにはいかない。
伯爵家令嬢を追い返したギルド長ではあったが、何か裏を感じたようでクーアをある場所へ誘う。
クーアはその時からある陰謀に巻き込まれていくことになる。
果たして職員なのに冒険をする事となったクーアの未来は如何に?
※この物語は拙作『雪月花日月抄』と世界観がリンクしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-12 01:41:00
31685文字
会話率:36%