もっとも神に近い男のオンジにステは育てられる。オンジは大鎌を使えばベヒーモスを斬り、魔法を使えば隕石を防ぐ。治癒魔法を使えば死者が蘇えり、魔法薬を作れば命の霊薬が完成する。そんなオンジだが自分のことを百姓だとステに教える。
なので、ステ
は立派な百姓なら全てできて当然と思い込み、オンジの元で技を学ぶ。
ステは十七になったある日、悪夢の世界に捕えられていた人を救う。すると、王女より褒美として金貨百枚をもらう。オンジの勧めによりステは金貨百枚を路銀として立派な百姓になるべく見分を広げる旅に出る。
時を同じくして、神と人間の間に生まれた漁師の子のソフィー。始まりの人間を親に持つ樵のエラ、異界からやってきた人間の子である山師のセオも故郷を旅立つ。四人は規格外の力を持ちながらも、自分たちの常識は普通の常識と思い込んで旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-07 06:00:00
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会話率:40%