洲崎・さなか。18歳。いたって普通の女子高生――だった。その朝までは。大往生した世界一の大資産家、その全財産の継承者に何の因果か指名されてしまった彼女は、否応なく世界中から命を狙われる身となってしまう。護り屋を自称する長身痩躯の男、“黒”
を護衛に、政界、財界、権謀術数の渦中へと身を投じざるを得なくなった少女は、己を翻弄する運命の中、いつしか怒りをもって叫ぶ。「冗談じゃない!」
ただの少女が、世界を相手に牙を剥く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 12:55:20
92728文字
会話率:45%
2079年1月”合衆国アメリカ“の領土を手中に収めたテロリスト集団「C.T.W.」は、自らを“パイオニア帝国“と名乗り、賛同する国家と共に太平洋同盟を結成し全世界へ宣戦布告した。
それから3年後、私“ウォント・キリアン”は戦争の火の手から
逃れた避難民がアフリカの大西洋沿岸部に作った戦時国家リードシエル共和国のインス市で母と二人で暮らしていたのだが、帝国による空襲によって母がなくなり.....いや、多くの人が亡くなった。今までの私は戦争に対して遥か別世界のことなのだろうと思い込みほとんど無関心だったのだが、これをきっかけに「もう無力で何も守れないような自分ではいられない」そう志した私は、軍に志願した。
そのまた3年後の2085年ついに空軍の一部隊への配備が決まった。
一人の戦士の戦争がここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-19 12:00:00
15691文字
会話率:38%