魔王を倒したと思ったら封印されたドジな平民出身のバルバロイ青年。
詰めが甘いッ! まぁ、魔王は倒せたし、まぁいっか!
そんなことを思って封印から目覚めると、そこは298年後の世界だった。
そこでは魔王を倒した功績で勇者と崇められ、英雄視され
ていた。
だが、封印後の身体の異変に気づく。
その異変の正体は、身体に宿っていた魔王の魂で──
「お主は魔王となるんじゃよ」
魔王が勇者を封印していた間、身体をいじくって【魔王の依代】へと仕立て上げていたのだ。
その挙げ句、魔王に封印されたのが、異人種の仲間たちの責任になっていて。
「今更、俺のドジで封印されたって言えないし、魔王ってのも言えないし……!」
魔王の依代にされた勇者は異人種達への誤解を解くように立ち回りながら、魔王の力を持っていることを隠して生きていく。
【作者からのコメント】
古典ファンタジーの勇者が現代ファンタジーに来たらどんな感じになるのかな。
そんなひょんな思いでプロットを組みだした結果生まれたファンタジーバトル作品です。
全体的にポップな作風にしてますが、時折シリアスな展開を挟みます。
コンテストに応募していますので、応援よろしくお願いいたします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 18:00:00
56281文字
会話率:44%