「よかったら貰ってください」
「……なんだお前は」
「ポトフです」
「ああ?」
「私のポトフ……」
「あ、ああ……?」
急な依頼が入った甘利智恵は大量に作ったポトフを前に困っていた。今すぐこの1週間分のポトフを食べる事が出来なければ、これ
は全部捨てるしかないのだ。……なんて勿体無い!
そして彼女は熟考の末、向かいに住む顔しか知らない住人にポトフを託す事を決意する。
--それが今後の彼女の人生を大きく変える事になるとは知らずに。
これは異世界にトリップした引きこもり&干物女子な元OLが、うっかりおっさんを餌付けしてしまったが為に懐かれてしまって困ってる、ただそれだけのお話しです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-12 23:00:00
8031文字
会話率:32%