「ログアウトできなくなる?」フルダイブVRMMO『Beyond Fantasy memories』にはバージョンアップ後にオカルトじみた奇妙な噂が流れた。パーティ『キノコ大好キー』はその噂の真相を調べてみようかと、迷宮『不帰城』を探索する。
「なんでトモロがいねーんだよ?」迷宮ボスへと挑まんとするそのとき、トモロの持つゲーム機は母親の手により破壊された。これは主人公が最終話までVRMMOにログインできない、ゲームと現実の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-13 16:49:42
64964文字
会話率:60%
「生のカカオって食べたことある?種を包むようにあるワタの部分を食べるの。甘酸っぱい味で、一応、食べれるけど、あまり食べる人はいないわ。でも、カカオから人工的に作ったチョコレートはとても美味しい。人間が生のカカオなら、ヒューマノイドは人工的に
美味しく作ったチョコレート」
【概要】
米国シリコンバレーでそれなりの成功を果たした水島は、しかし、その成功を享受する間もなく不治の病に倒れ、余命数ヶ月と宣告される。藁をも掴む気持ちで人体の冷凍保存に望みをかけ、2016年、尊厳死の認められたオレゴン州でマイナス196度の世界に身を投じた。それから半世紀後、シンギュラリティ(技術的特異点)を超えた社会で水島は目覚めることになる。そこは、AIが前提の社会、優しいAIが人々を愛し、社会を支え、多くの人々は働かずとも人生を謳歌している、・・・ようにも見える社会。
本書は三部で構成され、第一部(1〜10話)では、病院での蘇生、リハビリを通じて高度に進化したAI(ヒューマノイド)との出会い、ふれあいの模様を描く。
第二部(11〜41話)は、日本に帰国し社会復帰した水島が、出逢いや不可解な事件に巻き込まれながら、この社会の光と闇の側面を経験していく様子を描く。水島の目を通して現代社会の問題を見極めようとする社会学の教授、ヒューマノイドにペットのように飼われる女性との交流、そして、ヒューマノイドが起こす不可解な事件。
第三部(42〜57話)は、超ハイテク社会で起こった大停電による奇妙なパニックを描く。
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『人が歴史から学ぶことは、人類は歴史から学ばないということだ(ヘーゲル)』
・・・それなら、未来から考えよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-07 18:00:00
280800文字
会話率:73%