景行天皇の皇子、大碓命(オオウスノミコト)は、日本神話における英雄、倭建命(ヤマトタケルノミコト)の兄に当たる人物だ。
父なる天皇に献上されるはずだった美人姉妹を寝取る、
蝦夷征討を任されそうになって逃亡し草むらに隠れるも連れ戻される
、などのエピソードが記録に残っている。
そして『古事記』においては、弟ヤマトタケルに惨殺される人物でもある。
現代日本の平凡なサラリーマンだった葉川晃也(はかわあきや)は、不慮の死を遂げたあとオオウスノミコトに転生してしまう。
そして美人姉妹を寝取り、会食をサボって天皇の不興を買い、弟ヤマトタケルに処刑命令と誤解される、天皇の曖昧な発言がなされたその夜、前世の記憶と、『古事記』に記録されたオオウスノミコトの最期を思い出してしまう。
――現状を放置すれば、翌朝便所に入るところを待ち伏せされ、
弟ヤマトタケルに手足をちぎられて惨殺される羽目になる。
そんな痛くて惨たらしい死に方はしたくない。
どうにか生き残ってやる……!
みたいなところから始まるお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 13:46:33
36601文字
会話率:32%
神々の時代とわれわれ人間の時代をつなぐ英雄ヤマトタケルの最期を描いてみました。
最終更新:2020-12-27 18:37:59
2482文字
会話率:23%
父景行天皇の命令で、東の従わぬ民を討伐すべく東へ向かっていた倭建命は、無事を祈るべく、皇祖神が祀られている伊勢神宮へ参拝に行った。そこで叔母倭比売からお守りとして天叢雲剣を貰う。
駿河国に着いたとき、倭建命は駿河国造に「荒ぶる神を退治
して如しい」と依頼された。
倭建命はそれを承諾し、駿河国造と一緒に沼へと続く道へ向かった。
途中急用を思い出した駿河国造は途中で案内を辞め、急ぎ足で屋敷へと帰った。
倭建命は枯草で覆われた草原の中をまっすぐ歩き続けたが、なかなか沼が見えて来ない。何か裏があるな、と思って、倭建命は来た道を戻ろうとしたとき、炎が見えた。
最初に見たときはその炎は普通の野焼きのようにも見えたが、実は・・・・・・。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-26 23:28:04
1949文字
会話率:29%