ある日、親の仕事の都合で霊峰院グループ財閥が管理・運営する偏差値が高いと評判の『私立霊峰院学園』に編入することになった御子柴 渉(みこしば わたる)。彼は同じクラスの『麗氷姫』と呼ばれる"金髪縦ロール"のクール系お嬢様
、霊峰院 明日香(れいほういん あすか)から自己紹介後のとある言葉が原因で目を付けられることになる。
学園内では成績トップで優秀な美少女である明日香。そんな凛とした美貌を持つ彼女だが塩対応・高飛車・クールなお嬢様の三拍子が揃っているせいで全校生徒から敬遠されていた。しかし観察眼が優れている渉は、彼女を後ろの席から見つめていたおかげである一つの疑問を抱く。『―――関わらない方が良いという程、本当に彼女の性格は冷たいのだろうか?』と。
そうして渉は、ひょんな出来事から明日香と放課後の時間だけ一緒に過ごす関係となる。
「無い無い尽くしでどこまでも失礼な貴方ですが―――それでも変わることは出来ます。その意思はありますか?」
「……あぁ、俺は変わりたい。上位の成績を維持するだけの力を、身に付けたい!」
始めは冷たい言葉と態度で渉に接していた明日香だったが、渉と一緒の時間を過ごすうちにその態度は次第に柔らかくなっていき……。
この物語はある事情を抱える平凡な男子高校生とクール系お嬢様が、二人だけの放課後を通して歩み寄る内に互いに惹かれていくお話。 ※この作品はギャルゲーをイメージして頂けると分かり易いかと思います。つまり序盤はまだ好感度は低い状態です……。話数を重ねるにつき少しずつデレていきますのでその変化を楽しんで頂ければと思います。
※『カクヨム』『ノベルアップ+』様でも公開しております。
※9/24(木)現実恋愛日間ランキング63位ありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-22 13:21:18
43662文字
会話率:46%
「ねね」
「……んだよ」
「アタシ達の関係ってなんなの?」
「……知らんがな」
いきなり何を言い出すんだこいつは。
「友達以上恋人未満?それとも彼氏彼女の関係?」
俺たちの関係といえば、俺……ハルトとこいつ……ハルカはまあ、言っ
てしまえばただの幼馴染み同士ってだけだ。
俺は変わりたいのだがな。
さて、これはそろそろランクアップしたい俺と初心な彼女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-20 00:39:30
2498文字
会話率:62%
惨めな気持ちになって自分を卑下するというのは、意外と気持ちいい。
俺は底辺だ。育ちも卑しくて学もない。彼女は金持ちの令嬢だから遊びでは付き合えても、結婚は出来ない。給料も安いし、油まみれ。将来なんてきっと今と変わらない。いや年を取った分
、今よりもっと惨めだろう。
自分自身をそうやって嘲笑うと、可哀想な自分に酔え、堕落していくことも肯定できるような心持ちになる。
でもそれはもう、やめよう。
俺は歯を食い縛って笑う。
俺は、俺だから。
いま高校の頃の担任に「変わりたいか?」と今訊かれたら、俺は即答するだろう、「変わりたい」と。
金持ちになりたいとか、優秀になりたいとか、そんな風に変わりたいんじゃなくて、自分を誇れるような人間に、俺は変わりたい。
それにいじけていたら牧子に合わせる顔もなくなるからな。
学校一の素行の悪さで知られる佐々木透馬は品行方正な同級生、安曇牧子のせいで学級委員にさせられてしまう。
それからというものなぜか安曇に付き纏われる透馬。近寄らせないように色々と鬼畜な態度に出るものの、安曇は気にした様子もなく透馬の生活に踏み入れてくる。
はじめは突き放していた透馬も、安曇の優しさや心の美しさに
次第に惹かれていき──
誰かを愛したくなり、誰かを守りたくなる。恋をするのが怖くなっても、一途に人を想い続けたくなる。
そんな不器用で馬鹿な男と世間知らずなお嬢様の恋の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-06 19:14:02
71464文字
会話率:36%
毎日毎日、変化(自分を変えたい)を望んでいる青年がふとしたきっかけで、
芸能界のスーパスターになり、その活動中、自分は何者かを問い続ける。
自分は変わったのか?、自分は美しいのか?、自分は強者か?。
問い続けた結果、カフカの小説の「毒虫」な
のではないかと感じ始める。
精神錯乱の中で、主人公が最後にとった行動とは?
変身願望の行く先にあるものは?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-16 11:21:34
43097文字
会話率:44%