私があの子と契りを交わした時、私の両手にはそれぞれに与えられた。パブリックな右手、プライベートな左手。左手の薬指はあの子の為。他の誰のものでもない。
私たちを引き裂こうとする力はまだ何一つ気がついていない。彼らがあの子のために用意した未来は
彼らの望むものなんかじゃないってことを。せいぜい喜ぶと良いわ。もう私たちの薬指を引き離せない。
あの子は遠くない未来に自由になれるそう信じているから。
この小説は拙著「約束と覚悟の差分」を別の登場人物の視点から描いたものです。
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この小説は自身のブログSweetish trip!からの転載です。
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