『あたしの名前は山村香澄。高校二年生、十七歳。部活動は文芸部で、部長をしている。あたしには最近気になっている人がいる。誰にも秘密なんだけど、実は今日、告白するつもりだ……』
「どういうつもり?」
「そういう聞き方は表現の自由の侵害ですよ、先
輩」
部員二人の文芸部。ある日の部活、新入部員の川田昌悟が部長・山村香澄を主人公にした恋愛小説を書き始めた。バスケ部の先輩・長瀬に告白するというストーリーを書かれた仕返しに、香澄は「昌悟が香澄を好き」という設定で続きを書く。どちらも譲らずに続いていく架空の恋愛小説は、いつの間にか現実の高校生活も巻き込んで展開し始める。すれ違い、勘違いものです。更新未定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-05 21:57:13
33215文字
会話率:38%