暇だ。暇過ぎる。
いい加減、歩いてばっかで疲れてきたし、何処かに誰か居ないかな。
ぐるっと体を一回転。けれども人影一つありやしない。
残念。いれば暇潰しにでも付き合ってもらうのに。
声かけでもすれば誰か来るかな?
いやいやそれは駄目だ。人じ
ゃなくてアレが来る。
そうなったら面倒で仕方ない。
歩きながら、じっくりひっそり人を待とう。
……あぁ、いた。やっといた。
すいません、そこの方。
ワタクシの話、どうかひとつ聞いていただけやしませんか?
※当作品開始前より抜粋
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-26 20:53:00
6707文字
会話率:17%