飛騨の山中に伝わる、戸上流忍術宗家の最後の試練が訪れた。それは「共鏡(ともかがみ)の間」という、自分の姿を無限に移す合わせ鏡の遥か向こうに心理を見いだす、というものだった。佐紀は心を鎮め、数時間の瞑想の後開いた双眸に映った光景に息を飲んだ。
巨大な大蛇に、自分諸とも人々が飲み込まれようとしていたのだ。戸上流を継ぐ者は、その力を世の中を平定するために振るわねばならない。自らを鼓舞して列車に乗った若者を待っていたのは、東京という巨大な迷路だった。闇の中で佐紀は、鏡に飲まれた者を求めて彷徨うのだが ───
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 18:57:07
7345文字
会話率:25%
男子高校生の主人公-神崎《かんざき》蓮斗《れんと》は突然の事故で大切な家族と右目を失ってしまった。事故のあと、緊急で運ばれた病院先で眼球の移植を行い奇跡的にも視力ともに回復した。
しかし、移植された眼球の瞳の色は鮮やかな赤色だったのだっ
た。
その日を境に人生が180°回転してしまった蓮斗は謎の黒ローブを着た人間に襲われ始める。とある事情で討伐組織《|銀狼《シルバーウルフ》》に入団した蓮斗は新しい仲間とともに敵を切り裂いていく。
※なお、この小説は他サイトのtaskey様でも連載しておりますのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-09 23:45:25
5891文字
会話率:50%