勇者パーティの雑用と荷物持ちをしていたレーン・クランマー(18)は、勇者パーティのお荷物と揶揄されていた。
SSランクダンジョンに潜入する前日に、幼馴染の勇者から「お荷物はいらない」と告げられ、パーティの追放を宣言された。
さらに他のパー
ティメンバーからも「夢の邪魔」「無能」と罵られて涙した。
レーンの剣士としての腕は三流で、勇者パーティの中でできることといえば、無能スキルと笑われる【重力】を駆使して荷物を軽くし、大量の荷物を持ち運ぶ、パーティの荷物持ちだけだった。
それでもパーティのためになればと頑張っていたのだ。
しかし、一生懸命尽くした勇者パーティをあっさりとクビになったレーンは、茫然自失となったが心機一転、今までの経験を活かした配達人として道を歩み出した。
そして、利用できないと思っていた無能スキル【重力】の活用方法に気がつく。
これはレーンが、勇者パーティに所属していた時の経験を生かし、伝説の配達人として世界最強にのしあがっていく物語。
一方、レーンを追放した勇者パーティは、緩やかに破滅の道を歩んでいくことになる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-05 18:33:29
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会話率:50%