暗い土手で二人の会話が聞こえる
キーワード:
最終更新:2024-07-14 23:14:49
525文字
会話率:50%
高校二年の夏の日。
オレ、山本颯太は幼馴染である柏木柚子を失った。
誕生日の前日、彼女は事故で亡くなってしまったんだ。
でもあの日、オレが一緒に帰りたがっていた柚子を置いていかなければこんなことにはならなかった。
オレが忘れていたプレゼ
ントを買いに行ってしまったから。
一緒に買うっていう選択肢が恥ずかしくて、彼女を置いて行ってしまったから。
──あのね、颯太。私ね、明日颯太に伝えたいことがあるんだ。
別れ際、彼女がオレに伝えたいと言っていた内容を聞くことはもう二度とできない。
柚子を失い悲嘆にくれるオレにある日、同級生の相島紗季が死者の会話が聞こえるラジオの存在を教えてくれた。
胡散臭いと思いながらも、試してみたオレ。
すると──
『さあ始まりました! 真夜中ラジオのお時間です!』
生前と変わらず、明るく元気な柚子の声が聞こえてきたのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-24 15:13:46
32391文字
会話率:32%
少しだけお付き合いいただけませんか?
不思議なことがあったものですからどうしても誰かに聞いてもらいたくて。
最終更新:2022-07-24 12:23:53
2193文字
会話率:31%
「世界はもっと輝いていると思っていた」
中学2年生の春、始業式を頭痛でサボった私は
薄く汚れた保健室の天井を見ながら呟いた。
所属している吹奏楽部の練習はキツいし、
来年には受験が控えている。
受験が終わってもまた勉強勉強勉強受験就職。
このまま決められたレールを歩きそして死ぬのだろうか。
春休み明けの憂鬱さからか暗い事ばかりを考えてしまう。
おや、外で教師達の会話が聞こえるぞ。
どうやら私のクラスに転校生が来るらしい。
部活も吹奏楽部希望なのか。
一体どんな人なのだろうか。
ちょっと面白くなってた。
変わらないと思っていた日常の彩度が少し上がった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-21 00:14:19
836文字
会話率:15%
これは小説でも映画のストーリーでもない
僕が実際、体験した事である。
メルマガの材料にするネタがないから、僕がしまいこんでいた日記をひもといているのである。
とてもつまらないものかもしれないし
あるいは意外と退屈しのぎになるかも知
れない。
僕の読者さんは死ぬほど超暇な方たちばかりだと思っているので、アクビのたしにはなるかもしれない。
【あらすじ】
僕はアルバイトを経て、その会社に入社した。
エレベーターで時々顔をあわせるようになり、片想いに落ちた。
その娘はたぶん四歳くらい年下で可愛かった。
その娘を思っているうちに、ある変化が起きてきた。
突然、話しかける声が聞こえるようになり、仕事を終えて寮に帰る時、
寮に近くなったら『お帰り、疲れたでしょう』と、話しかけてくるのである。
えっ!‥
家が話しかける‥!?
ウソだろ、エッ..?
その後、自分の部屋に入っても女の子達の話し声は聞こえてきます。
ある時なんかは隠しカメラが取り付けてあるんじゃないかと部屋の中を隅から隅まで調べたり、またある時は、部屋のガラス戸を開けて遠くの家々を見詰めて、誰かが望遠鏡で覗いているんじゃないかと思って思案したり。
しかしあんなに離れていては会話が聞こえるはずはないし‥
違うだろ~!?
と思い諦めたり。
・
・
・
・
時は彼女達と過ごした思い出を刻み
・
・
・
・
ついに彼女達と別れる決意をしました。
・・・・・・・・・
これはあくまで僕の過去の日記を読み返して綴っていくものであり、小説なるものではありませんので、その点はご了承下さい!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-25 21:59:32
114635文字
会話率:8%