「もう一度、君に会えるのなら――この世界でも構わない」
十三年前、婚約者・真城綾菜を病で失った男、水口優人。
時が経っても、彼はその喪失を乗り越えられずにいた。
そして、十三回忌のその日。優人は、現実と死の境を超えて“天上界”と呼ばれる
世界へ転移してしまう。
そこは、地上で命を失った魂たちが「仮の身体」を得て生きる世界。
だが一度この世界に来た者は、元の世界へ戻ることはできない。
なぜ優人は死んでいないのに天上界へ来たのか?
この世界で綾菜に再び会える日は来るのか?
愛を失い、孤独に沈んでいた男が“再会”と“選択”を通して歩み出す、
二つの世界をめぐる感情と魂の長編ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 07:00:00
15513文字
会話率:22%
目の前に現れたのは、犬の姿をした死神。
そいつは、あっけなく死んでしまった私を条件付きで生き返らせてくれると言った。
仮初の体と命で過ごす本物の七日間。
限られた時間の中で私が選んだ“終わり方”。
最終更新:2018-04-28 14:25:45
1988文字
会話率:28%