二十二世紀、惑星間革命により太陽系は八惑星連邦、UCP、エッジワース・カイパーベルト諸国の三大勢力に別れていた。
UCPの冥王星十財閥、フェネクス家のウィリアム・フェネクスは金髪碧眼の財閥令息である。自由と平等を愛する自由主義者だが、四年
前の太陽系経済会議襲撃事件で過激派に恋をしていた少女を殺されてしまう。現在は大学生となり過激派に恨みは抱いていないと言っているが、妹のマーガレット令嬢は愛する兄のことが心配である。
一方、UCP(冥王星地方宇宙都市連合)は新型電子ウイルス「オレンジと蜜柑」により混乱状態だった。何隻もの宇宙都市が沈み犠牲者が出た。新自由主義党のイーグル大統領が感染対策を怠ったのだ。しかし、大統領選挙でイーグル大統領が敗北して、自由主義の時代が戻ってきたと冥王星地方の既得権益層は大満足である。
そこに八惑星連邦から噂の白雪氷英雄がやってきて。
自由主義と保守の闘争が繰り広げられる冥王星地方で、ウィリアムと彼の仲間達の活躍を描く宇宙戦記。
6月1日、第一話を公開予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-23 14:06:01
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会話率:43%