魔力を持っていたが故に人間の世界を追い出され、魔女になった。しかし魔女の世界でも元人間という事実によって虐げられてきた。
逆境を跳ね除け、魔女の世界で高位の称号“水の魔女
(リーリア)”を得るが状況はあまり変わらず、逃げるように人間の世界に
戻り、薬屋を開いた。
そこでは名前を隠し自分の事を隠し、細々と暮らしていた。平和で穏やかな日々がしばらく続いていた。
ある日、怪我をした男が薬屋にやってくる。
男は腕や足に深い傷を負っていたため心配した水の魔女はこれからを起こる事を秘密にする事を条件に傷を癒す。
魔女だと知った男は自分は鬼だと明かし、血液で回復出来ると言い、魔女に近付く。
初めから目的は自分の血液だったと思った魔女はそれを拒否しすぐに立ち去るように言う。しかし鬼は魔女を力でねじ伏せ、自分の国へ連れ帰ってしまう。
急に現れた鬼によって鬼の国につれてこられた魔女は何とかして鬼から逃げ出そうとする。
鬼は彼女を逃がさずに手元に置き、妻にすると告げる。
悲しい過去を持つ魔女と不器用な鬼の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-18 21:47:54
8986文字
会話率:20%
江戸を北上した宗司《そうし》は里村で噂を聞く。
「ええ、あすこには鬼子が住み着いてるのさ」
「角の生えた鬼さ、人喰いさ」
頭に編笠、腰には刀。
彼はその晩、噂の林を訪れる。
※『真夏のリハビリ企画』参加作品です。
最終更新:2017-08-03 23:40:57
2963文字
会話率:21%