文明が崩壊した荒野に残るラジオステーション。
人型人形のトドクは一人、便りを読み続ける。
それは滅びてしまった過去の人々が残した葉書。
そこに書かれた過去の営みや思いを言葉にして電波に乗せていく。
その行為は荒廃した世界に響き。
枯れた
世界を生きる誰かにとっての希望となっていた。
だがリスナー達はまだ知らない。
想いを込めて言葉を紡ぐ女性が、機械人形である事を。
短編『枯れた世界で過去を詠うオートマタ』の連載版になります。
こちらの短編は大変御愛顧いただきまして【空想科学】日間2位、週間4位まで上がる事ができました。
どちらから読まれても大丈夫ですので合わせて読んでいただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-10 09:00:00
57900文字
会話率:41%