『嘗て、星は2つあった。
多くの自然を備える青き星と、人間達が繁栄を続ける緑の星。
2つの星の運命は交わることなく、永久に平行した道を辿るはずであった。
しかし、その均衡は突如として崩れ去る。
緑の星に生まれた、強大な闇によって。闇
は人々を蹂躙し、緑の星を血の赤に染めた。
そんな最中(さなか)、緑の星に天使と悪魔が生まれ落ちる。2人は禁忌の交わりをもって、闇を緑の星に封じ込めた。
そのココロと――魂と引き換えに。』
そこは、そんな伝承の残る世界。
大陸の派遣を争う2国の1つ、ジルバニア国軍に所属する2人の少女はある日、とある因果から、1人の少年を命の危機から救った。
しかし彼女らは知らなかった。彼こそが、大陸の未来を左右する〝鍵〟である事実を。
覇権を巡る戦乱の世界。
――今、氷の天使が舞い降りる。
※自サイト『はやての書庫』でも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-10 09:00:00
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会話率:46%