――世の中は平和である。
―たとえ村の集落が魔物に襲われようとも
―悪徳領主が領民から税を搾り取ろうとも
―川が氾濫し、橋が壊れ、家が壊れようとも
―人さらいにあい、奴隷として売られようとも
それは少数であり、昔の大戦などを考えれば
平和である。
―国どうしの戦争もなく
―大災害が起き、いくつもの人命が呑み込まれることもない
そうして、世界は回っていく。大陸は回ってく。時間は過ぎていく。
そう、この大陸に住む知性ある者たちはずっと続くと思っていた。
でも、平和という名の時間は困難の後に築かれたもの。ならば必然と平和の後には困難があるのだ。
ここサヤルアペス大陸でも困難という足音が聞こえ、水面下から顔を出そうとするのだった。
これは複数の国と主人公数人が困難に立ち向かい、戦っていくお話。
※こんにちわ、少し説明を書かせていただきます。この物語は五人の著者がひとつの世界を共有する物語です。よって五つの主人公やヒロインたちが出てきます。違いはフリー・ロール・ワールド:(その著者の題名)とかかれるようになります。
時には二つの主人公、複数の主人公が出会いともに困難に立ち向かう描写もあるということです。
新しい試み?かもしれませんが、どうかよろしくお願いします。そして、楽しんでいただければと思います。
では、まずは私の五人のうちの一人の物語、プロローグをお楽しみください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-23 22:46:15
23720文字
会話率:60%
――世の中は平和である。
―たとえ村の集落が魔物に襲われようとも
―悪徳領主が領民から税を搾り取ろうとも
―川が氾濫し、橋が壊れ、家が壊れようとも
―人さらいにあい、奴隷として売られようとも
それは少数であり、昔の大戦などを考えれば
平和である。
―国どうしの戦争もなく
―大災害が起き、いくつもの人命が呑み込まれることもない
そうして、世界は回っていく。大陸は回ってく。時間は過ぎていく。
そう、この大陸に住む知性ある者たちはずっと続くと思っていた。
たとえ世界の本質が腐っていようとも、それを見ようとしない人間からすれば関係のないことだ。
世界の平和を守るなんて大げさなことはない。
目の前の平和を守れればそれでいい。
これはそんな自分勝手で、それでいて現実的な綺麗事を求める青年と、その周りの人々との物語。
※他の話で知っている方もいるとは思いますが、ここで簡単にこの話の説明をさせていただきたいと思います。
この物語は五人の著者によって共有された世界観を舞台としています。
そのため作品ごとに別の主人公がそれぞれの物語を紡いでいくということです。
しかし、舞台は同じ世界の同じ時間軸に存在しているわけですから、どこかで出会うこともあるかもしれません。
では、そんな五つの物語の内の一つ。
私の主人公のプロローグをお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-22 09:00:00
2282文字
会話率:43%