気がついたら「超人気乙女ゲーム」とやらの中にいた。しかも半月後に聖王に嫁がないといけないらしい。まさかの半月後。ええ、びっくりよね。
その上、嫁ぐ寸前で魔族の手に落ち、寝所で聖王から秘宝を奪うよう、脅されてしまった。期限内に仕事を終えな
いと、魔族にかけられた魔術で私は死んじゃうらしい。
はいっ、魔族のスパイは私です。
でも聖王宮に来てみると聖王はとても良い人で、裏切るなんてとてもできそうにない。私がスパイだなんて、聖王にバレてるはずもないし。――あれっ?……バレて、ないよね……?
「ところでこのゲームって、全年齢向けでしたよね?」
あの手この手で、聖王との夜をどうにかかわしつつ、聖王妃街道を走ります。魔族の手下だけど。
秘宝はどこにあるのか。
スパイ王妃に、生き抜く道は果たしてあるのか。
※※(注)コメディです。頭を空っぽにした作者が、ノリ95%と冷静5%な感じで書いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-12 22:53:43
86750文字
会話率:33%