夏休み、家が寺のクラスメイトのうちで納涼と称して百物語を開催することとなった小学五年の四十余人。
問題を抱えるクラスであったが、百物語という怪談への好奇心と冒険心で楽しく愉しく過ごしていた。
けれど終わり際、ある児童が言った。
「さて
、僕は誰でしょう?」
その言葉が波紋を呼び、百物語を──否、四十四物語(しとしのものがたり)を更にタノシクしていく。
楽しい愉しい四十四の物語。
もしくは彼の、復讐劇。
もしくは彼を──
さァ、きミもタノシんデ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-03 12:00:00
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会話率:40%