“α”に完全に侵食された人間は、その時から人間としての人生を終え、新たな生命体として進化を果たす。
―名を“β”。
しかしその中には、まれに自我を残したまま進化する者が居た。
―名を“β’”
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「お前はこの世界に何を求める?
」
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「しいて言うなら、あの駅前の馴染みのミートパイかな」
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「…はは、奇遇だな。 俺もあの店のパイは好きだったぜ」
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亡くなった日常と世界に捧げる九つの音。
それがこの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-27 15:00:00
29885文字
会話率:23%