ここは、大木戸町。
どこにでもあるような、ちょっと高齢者の人口比率の高い町だ。
おや、庭付き戸建ての家から誰かが咳き込む声がする。
ちょっと覗いてみよう。
「ごほっごほっ!」
「おとっつぁん、はい、お水飲んで」
「いつもすまないねぇ
、おみよ」
「おとっつぁん、それは言わない約束だよ」
傘寿を迎えた彦次さん。娘のおみよの留守中に、阿久大カンパニーと名乗る男が訪ねてきた。娘可愛さと男の執拗な態度に負けて、契約をしようとしている!それはクーリングオフできないぞ、彦次さん!
危うし!彦次さん!老人の財産が狙われている!一体どうなってしまうのか?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-08 20:00:00
7024文字
会話率:46%
飢え死にしかけていた老人は、とある屋敷でこき使われていた少女から一飯の恩を受ける。
老人はただで施しを受けるわけにはいかないと、彼女の望みを聞き、それを叶えるために動き出す。
その昔、某文庫の新人賞に応募し、箸にも棒にも掛からなかった作品
をひっそりと投稿してみます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-15 00:12:10
84201文字
会話率:48%
振り返ると、亀はそこには居なかった。
亀は居なかったが、代わり?が居た。
亀の代わりは、可愛い女の子だったーー。
浦島太郎から始まる《老人勇者》の冒険譚(ハーレム希望)。
どこにでもいる社会人シチロウが、休暇に、とやってきた海辺で、
亀、じゃなくて女の子を助けます。
その女の子に連れられてやって来た深海都市アビス。
乙姫様とのデート。深海からの脱走(亀の助けあり)。玉手箱。
帰ってきた海辺は、陸・海・空に大別される獣人族が争っている、異世界でした。
諸事情(乙姫の執念)によって追われる身となった主人公は、次第に獣人族の種族間抗争に巻き込まれていきます。
齢をとってよぼよぼになった主人公が、聖剣エノシガイオスを手に、何とか戦っていきます。
最初は一人ですが、仲間(主に♀。ていうか♀だけ?)を増やしていきます。
人・獣人が死んだりしますが、グロテスクな描写を書くつもりはありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-16 20:11:28
12326文字
会話率:23%
東北地方太平洋沖地震による東日本大震災。未曾有の被害をもたらしたこの巨大地震、そして津波は、人的物的被害、それに伴う経済社会に対する影響は計り知れないものがある。今なおその爪あとは深く、多くの問題を抱えながらも人々は前に進むことをやめるわ
けにはいかない。
2011年3月11日14時46分18秒から始まった非日常は、今も日常として続いている。私はその非日常の始まった日の出来事を一つの物語としてここに書き綴る。
あの日世田谷から渋谷、そして品川までの道のりで何を見、何を聞き、何を感じ、何を考えたのかを。
仕事先で被災した主人公は、交通機関の麻痺する中、どうにかして家に帰ろうとする。そんな中、一人の老人と出会い、行動を共にする。最初は多少鬱陶しく感じていた老人への気持ちは、非日常の混乱の中、少しずつ変化を始める。
はたして現実なのか夢なのか。主人公は老人と不思議な短く長い旅をすることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-06 14:36:22
75860文字
会話率:43%