自分よりも将来に期待されて生きている弟への妬みを抱えて生きる青年、緑波目也(ろくなみもくや)。
かつての彼は生きる事に情熱を持っていたが、教師と両親の妨害によって情熱は残酷にも消え失せた。
その代わりに抱え出した妬みは日に日に増していき彼を
苦しめた。
やがて人生につまづいて彼は両親に優秀な弟の為に自分の家を明け渡すよう強要される。
打ちひしがれ涙を流す目也。
全てを無くしかけた時、彼は嫉妬の神を名乗る女性、メト・メセキが示した道を行く選択をする。
嫉妬の神によって彼は理から外れた力を持つ『嫉妬魔人(ジェラ・フィエンド)』へ変貌。魔人と化した緑波目也はその時決意した。笑いながら地獄に行くことを。そして憎む者達への報復を開始する。
彼がその先で辿る道は因果応報か、それとも――
一番みにくい魔人の物語。
※主人公が悪人ムーブをするタイプの小説なのでそういった作品が苦手な方はお戻りください。
※この作品はフィクションです。作中で描写される人物、出来事、土地と、その名前は架空のものであり、土地、名前、人物、または過去の人物、商品、法人とのいかなる類似あるいは一致も、全くの偶然であり意図しないものです。
※文章がおかしな部分、誤字脱字、気になる点などありましたら感想、もしくはレビューへお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-13 16:27:02
190971文字
会話率:59%
202Ⅹ年、日本を大地震が襲う。
各地に大きな被害は無かったものの、それを境に人を襲う謎の怪物が出没し始めた。
夜道に突然現れる怪物に襲われる人々。失われる日常。
安全確保のため近所の見回りをしていた粘大智朗(ねばだい ともろう)の元に、年
の離れた妹の悠(ゆう)が怪物に襲われたという連絡が入る。
ベッドに横たわる変わり果てた妹の姿を見た智朗はその場にくずおれた。
怪物と化した妹のあまりの可愛さに、智朗の心は囚われてしまったのだ。
元の姿に戻りたいと泣く妹を見て、智朗は悟った。
妹を元に戻さないために、俺は生まれてきたのだと。
徐々に異界化していく世界。混乱する人々。
見回りで遭遇した怪物を殺したことにより、知らず知らずのうちに強くなっていた智朗は、人々を守るために立ち上がらない。
どころか、一致団結し世界を元に戻そうとする人々をこれでもかと邪魔する智朗。
やがて智朗と人々の争いは激化し、世界の異界化などそっちのけの戦いへと突入していく。
果たして智朗は、世界を完全に異界化し、妹の怪物化を恒久的なものとすることができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-16 02:19:10
211719文字
会話率:28%
若き魔術師、アルフ・グレイフィールドは禁術に指定されている魔術の研究を行った罪で〈魔術師ギルド〉を追放されてしまう。自らの研究成果、地位、尊厳を奪われたアルフは、〈魔術師ギルド〉への復讐を胸に誓うのだった。ギルドを追放され、傭兵として各所
を放浪していたアルフは、とある依頼をきっかけに三人の赤ん坊を引き取ることになる。赤ん坊たちに魔術の才能を見いだしたアルフは、彼女たちを自らの娘として、魔術師として育て上げ、〈魔術師ギルド〉に復讐するための道具にする事を決意する。
これは魔術の発展のためならば、どんな悪行にも手を染める外道魔術師が三人の娘と共に復讐を果たす物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-17 12:30:12
7561文字
会話率:29%