「――今晩もしワタシがあの海岸に来なかったら、ワタシを探して欲しい」
それは遠い昔の約束。彼と彼女を繋ぎ止める嘘のような口約束――。
異能を持つことが当たり前となった遠い未来。世界は浮遊国《ヴァルハラ》を中心にして回っていた。
ユキラウル・
クーリア(以下ユキ)は強力な能力を所有している少年だった。しかし強力過ぎる能力を制御できなければ、飛ばない飛び等具に過ぎない。彼の能力姉のウレイが制限されることによって、平穏な日常を送っていた。
そんなある日、彼の目の前に現れたのは、一人の少女。
「こんにちは。クーリアの忌子ユキラウル。我々はあなたをこの世から抹消しに来ました」
自らを“ドルグワント”と言う謎の集団に襲われたユキは、自身についての一片を知る。それはとても残酷な『未来』へと続く物語の幕開けだった――。“異能所持者《スキルオーナー》”たちの、時空を超えた異能×異能ファンタジー!
※シリアスpartに入ると地の文が増えますが、それ以外は会話文多めになるように努力します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-16 00:14:19
61242文字
会話率:41%