エデンガルド帝国魔法学院非常勤講師、オルレア・ツァラトゥストラはその能力・知識こそ特級たるものだったが、遅刻、早退→自習の常習犯。その上、既存の道徳や常識を一切顧みず、授業を放棄したりと、生徒も呆れるロクでなしだった。
彼のそんな態度は、
当然ながら多くの生徒教員から反発を買う。しかし、その言動は一見不道徳・不倫理であるが、その本質は『古く都合よく捏造された道徳規範、権力者が作り上げた民衆先導の為の虚構から抜け出し、現実に目覚め、自分を取り戻せ』という倫理観に基づいていた。
つまり、既存の道徳規範や社会からの期待を逸脱することは、社会的には『堕落』とされていても、それらは人間性や本質的には自己の獲得であり、自己の獲得なしに倫理は生まれず、倫理なき社会に未来などないという哲学と社会への批判がその背後に存在しているのだった。
「であれば、皮肉を込めてあえてこう言うおう! 人間よ、もっと堕落せよ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 11:02:29
75224文字
会話率:33%
【試作】サイコパス傾向のある「私」はある日強盗をした。後日友人の綾奈と出会い、彼女が結婚していると知る。衰え消えゆくものに美を感じる「私」は、恋人がいるにもかかわらず、ある行為に及んだ。「私」と美を共有した綾奈、不徳に気づいたその夫、何も知
らぬ「私」の恋人――物語は終盤に大きく動く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-06 21:49:15
23541文字
会話率:39%