とある寒空の下、そこに女はいた。
薄ら寒い姿をしたソレは薄気味悪く、男も近付こうとはしなかった。しかし、日に日に寒さが増していく中、いつになっても変わらずそこに居続ける女にいい加減、嫌気が差した男は舌打ちとともに女にいくつかの施しを与えた。
しかし男の甲斐も虚しく、女の様子は変わらなかった。
やがて寒い冬が明け、暑苦しい季節が巡ってきた。
もしやと思い、男がその場所を訪れればやはり女はそこにいた。汗一つかかない女に再度薄気味悪さを感じた男だったが、夏の暑さに抗うこともできず、男はそのまま女の腕を引き自身の住処へと連れ帰った。そして、彼は頭の中に籠もる熱に浮かされ、本能のままに女の肌に触れた。
時代は変わって現代。
とある大学に進学した二人は再会を果たした。
しかし、かつての記憶を持たぬ彼女はその見た目以外のすべてがかつてのあの頃とは異なっていた。それに気がついた男も、女に対して苛立ちを覚え、関わりを持とうとは思えなかった。
お互いに距離を置こうとする中、男に恨みを持つ他者が彼女を陥れようと企んでいることを知る彼。初めは他人だと、相手をせず無視を貫くことを決めていた彼だが、ままならぬ状況と感情が犇めき、仕方なくそれを阻止すべく動くことを決めた。
そして、彼は最後に二つの確信を得た。
一つは女のこと。そしてもう一つは……。
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泣きたい。何度あらすじ書いてもデータが消えてやり直し。泣きたい。とりあえず書いておこうと思っていたものを思い出しながら綴る。
・ハッピーエンドとは言い難い気もするがそうしよう。
・短編のつもりだった。長くて前後編になるだろうと思ってた。
・伏線回収しきれていないから番外編を書こうと思った。
・本編7話毎日18時投稿。
・例にもれず男の口が悪い。なんだったら手も足も態度も何もかもが悪い。下級層の男ってことで。同じく感情の薄い彼女。多分性癖ではない。でも生まれ変わったら人間味溢れる少女になる。
・現代にまで長引かせるつもりはなかった。
・視点が途中ゴチャついてごめんね。多分読む分には問題ない。はず。
・各々の名前は番外編に出ることになるらしい。(自分でも想定外)
こんな感じで思い出したらその都度書き足します。
……何かを書こうと編集画面を開く度に、何故か忘れる。泣きたい。
・注意:最初から色々アブナイ(これは絶対に忘れなかった:大事)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 18:00:00
35324文字
会話率:20%
主人公は、一等兵士の青年、エリー。
彼の住むウィンランドは、魔王によって支配されていた国であったー
エリーは勇者として選ばれ、魔王を討伐するため、賢者・シスターと共に旅に出た。
だが、いざ魔王城へとたどり着いたとき、その圧倒的な強さに敗北を
強いられそうになる。
だが、救世主が現れた。彼らの目の前に、その魔王の強さを上回る『転生者たち』が現れたのである。
転生者は『スキル』というもので魔王を倒し、ウィンランドを救った。
その後、彼らはまさしく、真の勇者として称えられたのである…
しかし、もともと勇者だったエリーはそこから転落人生へと落ちてしまう。使い物にならないと、地位を落とされ、あげく本人の人格も落ちぶれてしまい、生きることを苦痛を感じるようになっていた。
下級層で生きる元勇者。そんななか、彼は転生者たちの悪事を思いもよらぬ形で知ることになり―
落ちぶれ勇者の復讐劇が今始まる。
~この物語は転生者が主人公ではない、本当のファンタジーの世界を生きる勇者が主人公~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-29 23:24:58
11689文字
会話率:48%
独特な名前を付けることで、死後天国に行けるようになるという言い伝えのある国。下級層に生まれた孤児で、『天国に一番遠い女』と呼ばれるリゼルアルヴは困っていた。いつの間にか同棲していたタガルが、部屋を出て行ったからだ。
どうしようもなクズ男を好
きになってしまったコンプレックスの塊のような女が、どうにかして諦めようとする物語。
※毎日更新予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-31 00:08:20
29649文字
会話率:34%