中小企業勤務の営業マン、陣内和隆(じんないかずたか)は盲腸で入院していた。煙草も吸えない病院の屋上で項垂れていると、屋上のフェンスの外に立ち尽くしている少女を見つける。
今にも飛び降りしそうな雰囲気を感じ取り、和隆の体は勝手に動き出
す。
なんとか飛び降りそうになる手前で少女の体に抱き着いたのまでは良かったが、勢い余って屋上の縁の外へ。
落ちていく二人。地面に衝突すると共に和隆の意識は失くなる。
次に和隆が起きた時には見知らぬ場所にいた。少女はいない。
どうやらここは異世界らしいと教えてくれたのは、辺境神と名乗る胡散臭い男。
この異世界の摂理と理(ことわり)を辺境神に教わった和隆は小さな使命とそこそこ?の力を授かり冒険に出る。
チート、とまではいかないが一応はこの異世界を生き抜く力を見出された和隆の魂と異世界の理とその他テンプレっぽい何かが交わる物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-26 22:39:54
10782文字
会話率:60%