「夜にて待つ」
自分に宛てられたと思われる怪文書を投げ捨てる鬼瓦正義。
気がつくと彼はゲームの中にいた。
徹底的に現実のそれを再現した物理法則。
現実と何ら違いない感覚。
第二の現実とまで呼ばれるようになるそれは、しかし飽くまでもゲームで
あった。
ゲームの作者を名乗る人物が、プレイヤー達に囁きかける。
「私は世界の仕組みを知っている。
このゲームをクリアした者には、望むもの全てを与えよう」
ある者は焼死した兄を取り戻す為、またある者は巨万の富を得る為、各々の欲望を満たす為に、彼等はそれに挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-04 19:25:52
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会話率:24%